こんにちは! 最近天気が良くなり、暑くなってきましたね!!
熱中症には気を付けましょう!!
それはさておき、血液型性格診断ってご存知ですか??
一時期多くのメディアに取り上げられ話題になりました。その影響もあり、血液型と性格は当たってるのではないかと今でも議論されています。
皆さんは血液型性格診断は当たっているとは思いますか??
そう思っている方もそうでない方も血液型性格診断について説明していきたいと思います!!
血液型性格診断とは??
そもそも血液型性格診断とは??
血液型性格診断とは
血液型性格診断とは、一般的にABO式血液型として知られている分類法によって、社会生活におけるヒトの性格を当てはめ特定するようなものである。血液型診断の分類として、A型、B型、O型、AB型の4つで構成されている。ただ最近だと、男性と女性に各血液型に性格をあてはめ、計8つに分類しているものもある。
血液型性格診断は、日本ではなく海外にも影響をしており、血液型と性格の研究も数多くされています。
ここでは日本に起こった影響や問題について取り上げます!!
血液型性格診断ブーム
日本では血液型性格診断ブームというものが起こりました!!
最初に起こったのは、古川氏による「血液型による気質の研究」という論文を発表をした時です。
この論文は1927年に発表され、発表者である古川氏は血液型占いの創始者とも言われております。
「血液型による気質の研究」発表後、その研究の影響を受け、能見氏が1971年に「血液型で分かる相性」、1973年に「血液型人間学」などの一般向けの書籍を発表・出版しました。
このことにより、日本での血液型の性格診断が広まっていきました。
その後、能見氏は1970年代にメディア・マスコミなどで自分の書籍を広め、今の血液型性格診断ブームに繋がったと言われています。
もちろん能見氏が血液型性格診断を広めたことによって、血液型による性格分類やそれによる相性について番組で取り上げるようになりました。
しかし、このブームによってさまざまな問題が現れました!!
血液型性格診断の問題点
まず、血液型性格診断が性格である根拠が存在しないことである。
能見氏が死去後、血液型性格分類の統計の関係性について調査を行った。
理由は、数限られた人を対象者として、血液型の統計分布を比率として示し、そのデータを中心としていたからです。その後、統計の再検討を行い、診断の被検者数が30人未満であることが分かり、統計が根拠となるものではないと判断されました。
心理学の統計において、多くのデータがあればあるほど信ぴょう性が高くなります。このような問題が起こったのは、血液型性格診断 のデータ数が不足していたからです。
次に起こったのは、血液型による差別問題です!!
血液型性格診断により、いじめや差別を受けた人が数多く存在しました。特に、この問題が多く発生した時はテレビ番組などで特集を組まれた頃でした。
この差別により、番組放送局では沢山のクレームが相次ぎました。そして、2004年にBPOが「血液型によって人間の性格が規定されるという見方を助長することのないよう要望する 」と声明を発表しました。
これ以降、各テレビ局は血液型性格診断について取り上げられなくなりました。
どうして血液型と性格が合っていると感じたのか?
血液型と性格の関係はないことが証明されましたが、どうして血液型性格診断が合っていると感じる人がいるのでしょうか??実は心理学的影響が関わっています。
一つ目がバーナム効果です!!
バーナム効果とはだれにでも当てはまるような曖昧な物を自分に当てはまっていると信じてしまうようなものを指します。
人間は曖昧なことに関して、適切な判断を下せないのはこのような効果があるからです!!
このような効果は占いや診断だけでなく、悪徳の詐欺や宗教的な勧誘にも使われています!!気を付けましょう!!
二つ目が確証バイアスです!!
人はモノや他人を見る時、ある程度のイメージを持って色々判断します。この場合、好きなものに対してはその情報を集めるようになりますが、嫌いな物に対してはその情報を得ることをしない傾向があります。
この血液型性格診断に至っては、この診断が当たっていると思った人が間違いを探すことをせず、信じ切ってしまったことによって問題が起こったと言えるでしょう。
三つ目が予言の自己成就です!!
予言の自己成就は自分の思った通りの現実になるという事です!!
先ほどの確証バイアスと似ていますが、こちらの場合は「A型=神経質」と信じてしまうと多少間違っていても信じてしまうことが起こります。
人間は漠然としたものを信じてしまうことが多く、それに踊らされてしまうのが悪いことですね…
まとめ
- 血液型性格診断は昔から存在していた
- 血液型性格診断のブームによって多くの問題が起こった
- 血液型性格診断は血液によるいじめや差別を生むきっかけになった
- その後、血液型と性格の繋がりはないことが証明された
- 血液型性格診断を信じるわけにバーナム効果、確証バイアス、予言の自己成就がある